マタチッチ&N響 ワグナー管弦楽曲集



業務多忙の中、何とか1月分の予定を片付け、ひとまず休心。昨夜は勤務先同僚と飲み会あって夜半近くに帰宅した。一夜明けて、きょう土曜日は朝から曇り空。気温高め。気圧の谷通過後はまた寒さが戻るらしい。昼をはさんで野暮用を一つ済ませたあと、しばらく放っておいたオーディオセット周辺のホコリを払い、少々気分すっきり。ついでに音もだそうかと、こんな盤を取り出した。


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マタチッチとN響によるワグナーアルバム。1968年9月新宿厚生年金会館でのセッション録音。手持ちのCDは90年代初頭に出ていた廉価盤シリーズの1枚。現在はリマスタリングした盤が手に入る
ぼくら前後の世代にとって、マタチッチとN響は懐かしく親しみを感じる存在だ。マタチッチの真価は60年代来日時のオペラ公演だという向きも多いが、その頃はまだハナタレ小僧だったぼくには馴染みがない。やはり70年代中ば、そして最後の来日となった84年の来日だ。84年の来日は、これが最後となるだろうと、みなが心の中で思いながら、コンサートであるいはテレビで聴き入った。
このワグナーアルバムはそれより少し前の時代のもの。マタチッチもまだ70歳になったばかり。そしてN響も若かった。厳しい欧州メディアなどはN響を指して学生オケレベルと評したこともある時代だ。
しかしここに聴くマタチッチ&N響のゴツゴツした肌触りと骨っぽさ、そして真摯な姿勢は、もう今のN響では聴けないのではあるまいか。70年代のN響はこんな音だったなあと思い返す。マタチッチの指示だろうが、すべての音は太く強くエッジが立っている。そして残響の乏しい当時の日本のホールがその音を際立たせる。ブレンドされた柔らかな響き、切れ目なく美しくつながるフレーズ、そういったものとは無縁の演奏だ。そしてかつてのクナや後年のチェリのように曲が進むごとにテンポを落として巨大な造形を作り上げるという手法ではなく、マタッチは速めのインテンポと骨格の太さで音楽のスケール感を築く。そんなゴツゴツした感触だからこそ、タンホイザーの冒頭やジークフリート牧歌などの緩徐部で見せる歌いっぷりにグッときてしまうのだ。


最後の来日となった1984年の演奏。マタチッチは晩年になってもテンポが落ちなかった。



こんな曲も振っているのかと驚いた。マンドリン合奏愛好者には馴染みの深いボッタキアリ。歌劇「影」シンフォニア。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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