シューベルト 交響曲第4番ハ短調「悲劇的」


週明け月曜日から少々業務飛ばして9時過ぎに帰宅。あすは休日につき夜更かしOK。きのうの続きでシューベルトのシンフォニーを聴くことにした。手元にはロイ・グッドマン&ハノーヴァーバンドの全集しかなく、これをヘビーローテーション。スウィトナーあたりの全曲盤を手に入れようかなとも考えるが、もう盤を増やすのは止めようと思っていることもあって、そのままになっている。今夜は第4番ハ短調「悲劇的」をプレーヤーにのせた。


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ハ短調という調性、そして自身が名付けた「悲劇的」という呼称からして分かるように、ベートーヴェンを多分に意識した作品。第1楽章の冒頭、2分余に渡って続く序奏はシューベルト19歳のときの作品だということがにわかに信じられないほど意味深長に響く。ソナタ形式のセオリー通りの主部は、のちの「ザ・グレート」を思わせるような経過句も時々顔を出しながら展開していく。適度に長調への転調や推進力のあるリズム音形のためか、「悲劇的」というタイトルほどに悲痛な曲想ではない。第2楽章はシンプルな三部形式で少々物足りなさが残る。ここは先日の記事に書いた2番のように変奏曲を聴きたかった。第3楽章メヌエットは実質スケルツォ。ヘミオラ気味に前のめりになる主題と横へ流れる副主題が対照的で中々聴かせる。終楽章は再びハ短調に戻る。やはり根っからの悲劇性は感じられず、前向きのハ短調だ。展開はやや冗長な感なくもないが、作曲当時19歳という年齢を考えれば、やはり天才的といっていいだろう。最後は長調に転じて明るく大団円となる。
ロイ・グッドマン&ハノーヴァーバンドの演奏は元々英NIMBUS社の良質音源。同社倒産の折に廉価盤レーベルの雄、ブリリアント社が買い取ってリリースという、いつものパターン。ピリオドアプローチらしく軽快でスッキリとした解釈。残響多めながらクリアーな録音と併せて、存分にこの曲の持ち味を楽しめる。


アーノンクール&VPO。G・へッツェル氏健在の1984年@ムジークフェライン。第1楽章の主部は随分ゆっくりしたテンポだ。



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No title

こんにちは。
グッドマン/ハノーヴァー・バンドのシューベルト交響曲全集は
私も好きでよく聴きます。(ニンバス時代に買いました)
スリムで風通しの良い響きがシューベルトに合っている気がします。
巨匠指揮者がフル・オーケストラを存分に鳴らした全集も持っていますが、
結局こっちに手が伸びるんです。

Re: No title

木曽のあばら屋さん、こんばんば。
お久しぶりです。
ニンバス時代から持ちだったのですね。私はずっとシューベルトの交響曲に疎遠で、このセットで初めて手にしました。確か10年ほど前だったでしょうか。ベーム、サヴァリッシュ、スウィトナー、ブロムシュテットなどの全集も遭遇しながら、結局手にしていません。おっしゃる通りの演奏で、オケも十分に鳴っていて不足ありません。いいアルバムですね。

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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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