クライバー&バイエルン国立管 ベートーヴェン交響曲第4番変ロ長調


連休明け早々から業務に精励。今夜も九時半過ぎの帰宅となった。
休みの間に勤務先PCの総入れ替えがあり、ぼくの机の上もPCからディスプレイ、プリンタまで一新。27インチ高精細モニターが目前に迫り、仕事せい、仕事せいと言われているようだ。何でもオフィス内1500台を休み中の数日をかけて一気に入れ替え。中々壮観だったに違いない(システム担当のみなさん、お疲れさまでした)。さて、ひと息ついてアンプの灯を入れ、こんな盤を取り出した。


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ベートーヴェンの4番交響曲。記憶が正しければ、本ブログで4番を取り上げるのは初めてか(いや、ムラヴィンスキーの東京ライヴ盤を記事にしたのをいま思い出した)。カルロス・クライバー指揮バイエルン国立管弦楽団による1982年5月2日のライヴ。このライヴはその少し前に亡くなったカール・ベームの追悼コンサートして行われたもの。そして、この曲について語るとき必ず引き合いに出される盤だ。帯にも記されている通り、クライバーの来日記念として千円の廉価盤としてリリースされた。さほど長くない4番だけを表裏に贅沢にカッティングしてある。

4番はベートーヴェンの交響曲の中では規模の小さい部類に入り、シューマンによって「3番と5番という巨人に挟まれたギリシャの乙女」と称された。隙のない古典的な様式感とベートーヴェンらしい緊張感とが凝縮されている。贅肉のない、きりりとした造形は、乙女と言わずギリシャ彫刻を思わせる。この曲をクライバーが振ると聞いただけで、どんな演奏か想像できそうだが、実際の演奏もその想像通りの音が展開する。緊張MAXの冒頭序奏に始まり、主部に入るやしなやかに疾走する。第2楽章の歌もこの上なく品格高く、過度の思い入れなく進む。バイエルンのオケは当初硬さがあるのか、技術的なミスも散見されるが、楽章を追うごとによくなっていく。終楽章もクライバーのテンポはいささかも弛まず、オケにとっては中々の難所が続く。例のファゴットのソロなど危機一髪ですり抜ける。もちろんピリオドアプローチではないオーソドクスな編成と奏法ながら、クライバーの棒によって引き出される音楽のフレッシュさと勢い、そして品格の高さはさすがのひと言に尽きる。


この盤の第1楽章



クライバーがアムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団を振ったライヴ。たしか、80年代前半の同時期だったかと。ステージ後方の階段から指揮者が現れる、お馴染みの名ホール、コンセルトヘボウ。美しく明快かつ無駄のない指揮ぶりだ。4番と7番。時間のあるときにたっぷりとどうぞ。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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