スティーヴン・イッサーリス(Vc) サン=サーンス チェロと管弦楽のための組曲作品16


きのう土曜日の当地は、五月の薫風というにはいささか強い風が吹き抜ける一日だった。終日野暮用外出。帰宅後一服すると日頃の寝不足たたってかソファで爆睡。気付けば日付変って深夜丑三つ時という、これから初夏にかけてありがちな週末の体たらく。目覚ましの渋茶を一杯。アンプの灯も入れて深夜のリスニングタイム。何気なく音盤棚を眺めていたらBMGレーベルの廉価盤が目にとまった。


R0013410 (480x480)  R0013413 (480x480)


イギリスのチェロ奏者スティーヴン・イッサーリスの弾くサン=サーンスのチェロ作品集。収録曲以下の通り。

・チェロ協奏曲第1番
・チェロ協奏曲第2番
・チェロと管弦楽のための組曲
・ミューズと詩人たち*
・『祈り』

この中から少し珍しい作品16のチェロ組曲を聴くことにした。エッシェンバッハ指揮の北ドイツ放送交響楽団が伴奏を付けている。1999年録音。何でもこの録音が初のCD化だそうだ。LP時代にはいくつか録音もあったようで、例のワレフスカのボックスセットにも入っている。
このチェロ組曲作品16。寡聞してこの盤で初めて聴く機会を得た。プレリュード・セレナーデ・ガヴォット・ロマンス・タランテラという構成。元はピアノ伴奏だが管弦楽編曲版がよく演奏される様子。サン=サーンスがまだ20代の頃の作品で、組曲の構成で分かるように古い時代の舞曲形式とロマン派らしい曲想が加わったものといったらいいだろうか。英語版Wikpediaに少し詳しい解説がある。バッハ無伴奏の1番を思わせる(でもないか)無窮動風のパッセージが続くプレリュード、軽い夜風がそよぐようなセレナーデ、和声の移ろいが美しいロマンス、チェロ協奏曲の終楽章といってもいいような躍動感とテクニカルなフレーズで聴かせるタランテラ。全曲を通して明快で美しく分かりやすい旋律と和声で構成されていて楽しめる佳曲。もっと演奏されてもいいように思うが、演奏時間がこの盤で17分という、オケのコンサートでソロのメインプログラムにのせるにはやや短いことが災いしているのだろうか、あまり耳にしない。
スティーヴン・イッサーリスはイギリスのチェリスト。日本音楽財団から貸与されたストラディバリウスにガット弦を張って、力任せでない美しい音を奏でている。


この曲のワレフスカの音源があったの貼っておく。


イッサーリスの弾くドヴォルザーク「森の静けさ」


イッサーリスのマスタークラスの様子。シューマン幻想小品集。シューマンらしい美しいフレーズを弾き急いでしまう生徒に対してイッサーリスが適確な指示をしている。



↓↓にほんブログ村ランキングに参加中↓↓
↓↓↓↓バナークリックお願いします↓↓↓
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

イッサーリスさんのレッスン!

シューマンの幻想は、随分前に人前で弾くために練習したことがあるので、とても思い出深い曲です。1、2楽章は何となくよくわからない、というか、抽象的というか、はじめはどうイメージしたらよいのかよくわかりませんでした。イッサーリスさんの指示は、とても難しいけど分かりやすい?というか、イメージが豊かで深いことに感動、惚れ惚れしてしまいます。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: イッサーリスさんのレッスン!

チェロ女子さん、初めまして。コメントありがとうございます。
シューマンを弾いたことがおありなのですね。素晴らしい! そうですね、初めて聴くと何となくはっきりしない音楽という感じを持ちますね。この時代のロマン派の一つの特徴でしょう。でも、弾き馴染むほどに、つぼが分かってくるとこの上なくロマンティックで歌心にあふれている、そんな曲かと思います。ギターではなぞることが出来ない世界です。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)