ウォルトン チェロ協奏曲


週半ばの木曜日…と、先週も同じように書いたっけ。淡々と同じことを繰り返しつつ、少しずつ変化していく日々。変化といっても相応の歳ともなれば、あまり希望的な先の見通しはなく、大体はいろんなことをあきらめていく。万事、脳天気に明るく無邪気に行きたいところだが、段々そういうことも出来なくなる。無為に過ごして悔い無しの青春時代はいずこへ…。まあ、そんな分別臭いこと言っていないで、アンプの灯を入れようか。


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チェロが続く。今夜は例のトルトゥリエのボックスセットから英国20世紀の作曲家:ウィリアム・ウォルトンのチェロ協奏曲を取り出した。20枚組セットの8枚目。この8枚目にはイギリス物の名曲、エルガーとウォルトンの協奏曲そしてディーリアスのドッペル(ヴァイオリンとチェロのための協奏曲)が収録されている。ウォルトンの協奏曲は1973年の録音。もちろんトルトゥリエのソロ、そしてパーヴォ・ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団がバックを務める。
20世紀の音楽。それも昭和でいえば昭和30年代初頭の作品。第1楽章は穏やかなモデラートのテンポにのって長調とも短調とも確定せず、そして不安と安息のはざ間を行き来するようにチェロが歌う。現代的な抒情にあふれる旋律といったら適当だろうか。第2楽章はテンポを上げたスケルツォ。何かの現代チェロ協奏曲のフィナーレだと言われればそうかなと思うような緊張MAXの曲想が続く。独奏チェロの難易度は相当高そうだということがCDを聴いているだけで分かる。打楽器やハープも活躍するオーケストレーションも巧みで緊張と推進力に満ちていて素晴らしい効果を上げている。終楽章は変奏曲形式。冒頭チェロの息の長いフレーズで主題が奏される。ここでもヴィブラフォン、シロフォン、チェレスタ、ハープなどの響きに彩られたオケパートの響きが美しい。
トルトゥリエのチェロはこうした曲にはピタリだ。技巧的により完璧な弾き手はいるだろうが、ややひんやりとした感触ながら深い抒情をたたえた旋律を美しく歌うことについていえば、トルトゥリエの弾きぶりは文句なし。英国風の中庸をいく20世紀現代音楽の響きを堪能できる名曲名演だ。

この盤の音源。第1・2楽章


イギリスの若いチェリストのよる演奏。抒情的な第1楽章



ウォルトン作曲:チェロのためのパッサカリア


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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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