交響組曲 宇宙戦艦ヤマト


突然だが、今夜はこんなレコードもあったのだと、写真の盤を引っ張り出してきた。いま実写版の上映で再び話題なっている「宇宙戦艦ヤマト」のレコードだ。ご覧のように豪華見開きジャケットの3枚組、4枚組といったLP盤がいくつかあった。実のところ、ぼく自身はアニメにはまったく興味も縁も無く、こうした盤があること自体不思議なのだが、これには理由がある。
十年近く前、ある部署の担当になったときの就任の挨拶で「今や時代はCD。家の押入れに眠っていて、もう聴かないレコードがあったら何でもいいから譲ってほしい。菓子折りと交換したい。」と100名近いメンバーに声をかけたのだ。その結果、数名のメンバーから数十枚のレコードが集まった。その中にこのヤマトの盤があったというわけだ。30年近く前、アニメがヒットしていたことと佐々木功の歌だけは知っていたが、それ以上の知識も感心もなかった。従って、これらの盤もまともに聴いたこともがなかったのだが、キムタク主演で再び話題になっているのをみて、引っ張り出した次第だ。


宇宙戦艦ヤマトのレコードあれこれ   交響組曲「宇宙戦艦ヤマト」


今夜聴いた盤は「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」と題された1枚だ。劇中の代表的な音楽が管弦楽を中心にシンフォニックな編曲で演奏されている。序曲では、今も活躍している川島和子が美しく印象的なスキャットを聴かせてくれる。続く佐々木功の歌でヒットしたメインテーマの旋律は歌なしの管弦楽で奏される。ここだけは何も知らないぼくも思わず口ずさんでしまう。そして、ヤ~マ~ト~と歌い上げたあと、金管のファンファーレが減5度の音を高らかに吹く。この一節だけで、宮川泰は天才ではないかと思ってしまう。
この手の映画音楽や編曲のオリジナルはどこかと言えば、多くはクラシックに端を発している。それもロマン派から国民楽派、あるいは後期ロマン派あたりのネタが多い。チャイコフスキーやラフマニノフ、コダーイ、ホルスト、リヒャルト・シュトラウス、さらにもっと情緒的な場面ではマーラーの交響曲の影響も大いに感じる。アニメばかりでなく、ハリウッド映画の歴史巨編といった類の映画音楽でもその辺りの影響が強い。このヤマトの音楽はそれに加えて、歌謡曲でも多くの傑作を残した宮川泰らいしく、センチメンタルな歌謡調のメロディも出てきて、ときおりグッとくる。管弦楽のシンフォニックな編曲を基本としているが、演歌ギターの第一人者木村好夫のギターソロも出てきたり、マントバーニオーケストラ風の弦楽器のカスケードアレンジがあったりと、宮川泰の引き出しの豊富さを思わせる。そして何より素晴らしいメロディーメーカーだった。


YouTubeに作曲者宮川泰指揮の動画があったので貼っておこう。川島和子のスキャット、佐々木功の歌声も楽しめる。




もう一つ、ヴィオラの五重奏での演奏があった。珍しいので貼っておこう。

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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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