ドヴォルザーク ピアノ連弾版 スラヴ舞曲

 
当地を含む関東地方も今週半ばから梅雨入り。例年より少し早いかな。
うっとうしいと嫌われがちな季節だが、実は雨降りは大好きだ。毎日雨でいいとさえ思うこともある。ネクラじやないつもりだが、きっとイジけた青春時代を送ったためだろう。夏の太陽がギラギラ輝くビーチで、ポニーテールのガールフレンドと楽しく過ごす…なんて光景はついぞなかったからなあ。あこがれの光景も実現せずにいると、縁のない世界となって敬遠するようになるのかもしれない。海無し県に生まれるものではないね…。 さて週末の夜だ。ぶつくさ言わずにアンプの灯を入れてゆっくり音楽を聴きませう。


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何の脈略もなく、季節にふさわしいわけでもなく、唐突にドヴォルザークのスラヴ舞曲集。スラヴ舞曲といえば管弦楽編が一般的だが、きょう取り出したのはオリジナルのピアノ連弾によるもの。ミシャル・ベロフとジャン=フィリップ・コラールによるピアノ連弾。1976年録音。この盤も10年ほど前にネットで@200円大量箱買いした盤の中にあったもの。ぼくのような素人音楽愛好家(プラスちょっとだけ楽器弾きます)という者にとって、オーケストラ演奏というのは音楽演奏の象徴あるいは代表的な有り様だ。しかし数の上からいえば、あるいは実際に音楽を演奏する立場の人からみると圧倒的に小編成アンサンブルの演奏機会の方が多いだろう。それは今も昔も同じだ。音楽が市民社会へ広まった19世紀当時の欧州音楽世界では、さまざま曲がまずアンサンブルとして作られ、のちにオーケストラ用に編曲されたり、反対に大編成用に作られた曲がサロンや家庭向けに小編成アレンジされることも多かった。ドヴォルザークのスラグ舞曲もそうしたものの一つとして、当初はピアノ連弾用に作られ、のちのドヴォルザーク自身によって管弦楽版が作られた。この辺の事情は、このスラヴ舞曲作曲のきっかけともなったブラームスのハンガリー舞曲集も同じだ。

管弦楽版では音は厚く音色も多彩、ダイナミクスの振幅は大きく、スラヴ的な郷愁も熱情もたっぷりと味わうことができる。一方ピアノ連弾による演奏では、全体の響きよりも和音の成り立ちに、曲全体の構成よりも、小さなフレーズにと耳が向かう。スラヴ民族のというよりは、あるひとりのスラヴ人の心情告白を聴くようかのようだ。スラヴ舞曲集と名乗っていながら、フリアントやポルカなどのスラヴ系に加え、ドゥムカ(ウクライナ)、マズルカ(ポーランド)といった他の地域に由来する曲も含まれていて、当時の東欧エリア音楽の総集編といった感さえある。
ベロフとコラールは録音当時、若手の有望株として人気だったと記憶している。若さあふれる弾きぶりで、溌刺とした輝きに満ちている。モダンピアノの機能性と音色により、まるで2台ピアノかと思うようなダイナミクスも感じる。四十年余を経て、おなじコンビがこの曲を、それもモダンピアノより少し古いタイプの楽器で弾いたら随分と違う演奏をするのだろうか。滋味豊かで、連弾らしく互いに寄り添うような弾きぶりになるのだろうか。

第1集作品42の全曲

クライスラーがヴァイオリン用に編曲してすっかり有名になった1曲。作品72の2ホ短調。


パールマン、ヨーヨーマ、小澤。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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