バッハ WTC2 No.9 Emajor


関東地方は昨夜から今朝にかけて大型台風接近で緊張が走ったが、海水温影響とやらで風雨とも心配するほどのこともなく終わった。一転、昼前後からは台風一過で一気に気温上昇。近年夏の最高気温常連組に入った当地も35℃超えの猛暑日となった。それでも台風によって一時的に地上の湿っぽい空気が一掃されたためか、湿度は低く、爽やかな暑さだった。


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夜10時を過ぎ、昼間の暑さもようやく癒えてきたところでアンプの灯を入れた。
そういえば…と、ちょうど1年前にWTCの曲のいくつかを記事に書いたのを思い出した(変ロ短調 BWV867 嬰ト短調 BWV863 )。久々にグールドのボックスセットを取り出し、その中からエイヤッと引き当てたのが平均律第2集の1枚。9番から16番までが収められている。1969年録音。

プレイボタンを押すと第9番ホ長調BWV878の前奏曲が明るくいきいきと始まった。ホ長調はギター弾きにとってはもっとも親しみやすい調の一つだ。実際多くの独奏曲にも使われている。ギターでは6本ある弦のうち低い方の2本がEとAであることから、ホ長調のトニカとサブドミナントの基音が低音弦に当てられる。その結果、堂々として安定した響きが得られる。偶然か、ぼくの先入観からか、こうしてグールドのピアノで聴いている限り、その辺りの印象は変らない。このホ長調の前奏曲とフーガは、WTCの中にあって規模も大きくはなく、バッハと聞いてイメージするような複雑さや意味深さとは少々距離をおく。しかし、よくよく聴いてみると簡素な中に、無駄のないスムースな曲の運びと響きの美しさを感じる。グールドの演奏は明るく溌剌としていて、間然するところがない。フーガに入っても前奏曲の流れを受けて、速めのテンポと縦割りの明快なアーティキュレーションで曲は進む。下に貼った後年(この録音からおよそ10年後)の映像中の演奏では、この盤の倍以上のゆっくりしたテンポ設定で、10年の歳月があるとはいえ、同じ演奏家の解釈とは思えないほどだ。


この盤の録音当時1969年にチェンバロで弾いたBWV878のフーガ。演奏時間2分弱。ピアノでの演奏もこれに近い。



同じくBWV878のフーガ演奏。1980年前後。演奏時間5分



このBWV878のフーガについて語るグールド。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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