アンセルメ&OSR 交響組曲『シェエラザード』


きのうの台風一過の続きできょう土曜日も暑さMAX。アメダスを確認すると当地最高気温は16時に34.9℃を記録していた。終日ウダウダとしていたが、そういえばと、今夜は群馬交響楽団の演奏会があることを思い出し、夕涼みがてら出かけようかと支度を始めた。プログラムはラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とリムスキー・コルサコフの交響組曲『シェエラザード』。井上道義が指揮の予定だったが、体調不良のため急遽大植英次が振ることになっていた。いつもの段取りで当日券で入ればいいかと思ったのだが、念のために確認してから出かけようとホールへ電話を入れると、なんとチケットは完売、当日券もなしだという。そうか、ピアノ協奏曲がプログラムにあると、地元ピアノ教室関係者によってチケットが払底することを思い出した。しかし、もうあとの祭り。結局コンサートは諦め、夜更け過ぎになって、聴くつもりだったシェエラザードの盤をターンテーブルにのせた。


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エルネスト・アンセルメ指揮スイスロマンド管弦楽団のDECCA盤。1960年録音。手持ちの盤は1963年の国内初出盤と思われるもので、ボロディンのダッタン人の踊りと合唱がカップリングされている。例によって10年程前、頻繁に大阪出張が続いていた頃、梅田阪急東通りの端っこにある名曲堂の60年代盤コーナーで手に入れた。アンセルメはこの曲を得意にしていたらしく、SP時代から計4回録音している。この1960年録音はその最後のもの。スイスロマンドとDECCAに入れた多くのステレオ盤に中でも名盤の誉れが高い。
このコンビの演奏になると、どうしてもその録音の素晴らしさに話がいく。50年代半ばからセッションを重ねたアンセルメとOSRのDECCAステレオ録音は、まずその鮮烈な音質と広がりのあるステレオプレゼンスに驚く。1960年録音のこの盤は、すでにDECCAサウンドが完成された時期のもので、半世紀前のプレスの盤にも関わらず、素晴らしい音質が広がる。
この曲は特別に思い入れのある曲ではないし、こうして聴くのも随分久しぶりだ。しかし、聴き出すと40分超えの全4楽章を一気に聴いてしまう。4つの楽章の主題がいずれも印象的だし、さらのそれらの主題が色彩豊かな管弦楽で目の前いっぱいに広がる。アンセルメ&OSRの演奏はDECCAマジックと称されるその録音技術にも支えられこの曲に相応しい演奏を展開する。後年このコンビが来日して実演に接した日本の好事家連中からは、レコードで聴き親しんだ音と実演との落差に失望の声が多く上がったというが、録音マジックだけでこれほどの演奏が出来るはずもない。冒頭そして終楽章で繰り返される金管群が奏する主題の鮮烈かつ重量感あふれる音、木管群の華麗な吹きぶり、いずれもめざましい。
きょうは大植英次の熱っぽい指揮で実演を聴けると思っていたが残念無念。アンセルメ&OSRのレコードで喉の渇きはいくらか癒えたということでよしとしよう。

この盤(LP)の音源第1~3楽章。手持ちの盤を拙宅で聴く限り、この音源の300倍はいい音で聴ける(^^


ゲルギロフ&VPO 2005年ザルツブルグ音楽祭。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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