岩城宏之&オーケストラアンサンブル金沢 ブラームス交響曲第2番ニ長調


7月も半ばを過ぎてじわじわと暑くなってきた。来週あたり好天が続けば梅雨明けになるだろうか。
さて週末金曜日。仕事のあと野暮用あって9時過ぎに帰宅。あすから三連休という気安さもあって、心身共に弛緩し切っている。あてもなく音盤棚を見回して、こんな盤を取り出した。


iwaki.jpg  DSCN2609 (480x480) (2)


岩城宏之とオーケストラアンサンブル金沢(OEK)によるブラームス第2交響曲。2004年OEKの本拠地、JR金沢駅に隣接する石川県立音楽堂でのライヴ録音。数年前、学生時代を過ごした思い出の地金沢を仕事で訪れた際、地元老舗レコード店「山蓄」で買い求めた。
良くも悪くも中編成OEKの特質がよく現れた演奏だ。このCDをプレイヤーにセットしながら、中編成だからやや速めのテンポと短めのフレージングで進むのかと思っていたのだが、音が出てきて意外にもフル編成の典型的速度設定とそう変らないテンポだと気付いた。そのためか、響きの薄さが時に気になる。岩城宏之がその音響特性を絶賛していた石川県立音楽堂。ぼくもこのホールでのOEKの演奏を一度経験している。会場では十分豊かに響いているのだが、こうして録音で聴くと思いのほか音が痩せて聴える。
第1楽章前半は弦楽群の音が何となく遠慮がちで精彩を欠く。音程、アンサンブル共にピリッとしない。深夜のヘッドフォンリスニングだと、細かいところまでよく聴こえてくるので、なお更よく分かってしまう。第1楽章の後半になって、ホルンが冴えたソロを取ったあたりからようやく音楽は活気を帯びてくる。第2楽章は冒頭から弦楽群が積極的に歌い、オケ全体の響きもずっと豊かになってくる。第3、4楽章とも、ことさら中編成を意識したところはなく、正統的な解釈とテンポで曲は進む。終楽章のコーダも、よくあるような煽るような演奏ではなく、テンポ不変のまま堂々と進んで大団円となる。


2006年6月に亡くなった岩城宏之。70年代初頭からN響を振る指揮姿をテレビで眺めてきたぼくにとっては特別な存在だった。バブル期に誕生したOEK。バブル崩壊後もオケは残ったが、現在の金沢市内は乱開発の爪痕があちこちに残り、無残極まりない。



↓↓にほんブログ村ランキングに参加中↓↓
↓↓↓↓バナークリックお願いします↓↓↓
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)