五嶋みどり ショスタコーヴィッチ Vn協奏曲第1番イ短調


梅雨明けから数日。気温も徐々に上がり、きのう金曜の当地は35℃超えの猛暑日となった。都内での仕事を終えて夕方東京駅から新幹線に乗り、高崎駅に降り立つとムッとする熱気。都心周辺に比べ、100キロ内陸の当地の方が明からに数℃は高い。夜半近くになってアンプのスイッチを入れ、エアコンのシャワーを浴びていたところで記憶が途絶え、気付けば丑三つ時という、久々の体たらく。まもなく夜も白み始める時刻になってから活動開始となった。 先日の「短調のワルツ」というヘンテコな記事を書いたときに、ショスタコーヴィッチを思い出し、こんな盤を取り出した。


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ショスタコーヴィッチのヴァイオリン協奏曲第1番。五嶋みどりのヴァイオリン。アバド指揮ベルリンフィルのバック。1997年12月BPOの本拠地フィルハーモニーでのライヴ録音。
ぼくはショスタコーヴィッチのファンでも何でもないのだが、その作品の中核をなす交響曲全曲(バルシャイ&ケルン放響)といくつかの協奏曲、室内楽の盤だけが手元にある。この盤は五嶋みどりのチャイコフスキーを聴く目的で選んだところ、この曲がカップリングされていた。

 第1楽章 Nocturne(Moderato)
 第2楽章 Scherzo(Allegro)
 第3楽章 Passacaglia(Andante)
 第4楽章 Burlesque(Allegro con brio-Presto)

という4楽章からなり、古典的な協奏曲の形式から拡張され、各楽章の性格、規模、充実度など、交響曲作家としての面目躍如といえる。緩徐楽章の第1楽章、第3楽章がショスタコービッチらしいほの暗い抒情性にあふれ美しい。とりわけ第3楽章のパッサカリア形式は、充実したオケ群の響きの上にヴァイオリンの奏でる旋律が絶えず沈うつな雰囲気で浮かび上がり、この曲の白眉だ。急速調の第2、4楽章スケルツォとブルレスケも、いかにもショスタコーヴィッチ風のギミックと、時にユーモラスなフレーズが現れ、飽きさせない。

実はきょう26日の晩、オラが群馬の至宝:群馬交響楽団の定期で、ボリス・ベルキンのヴァイオリン、指揮広上淳一で、この曲が取り上げられる。
 ショスタコーヴィチ/祝典序曲
 ショスタコーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調
 グリーグ/劇音楽《ペール・ギュント》第1組曲・第2組曲
うまく時間が取れそうなら夕涼みがてら出かけてみよう。


五明カレン(1982年東京生まれ在NY)のソロ。バックはウクライナ生まれのキリル・カラビッツ指揮デンマーク放響。第3楽章パッサカリアは20分45秒過ぎから。


五明カレンの弾くピアソラ。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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