モア・スタディ・イン・ブラウン


週末金曜日。今週もけな気に仕事に励みましたよ。ふ~ッ。
台風接近できょうの当地は時おり雨模様。気温も低めでホッとひと息の一日だった。仕事帰りに近所のショッピングセンターに立ち寄ると随分の人出。親子連れ多し。そうか世間は夏休み真っ只中だ。気分転換にと書店の雑誌コーナーで久しぶりにステサンこと<季刊ステレオサウンド>を買い求める。相変わらず豪華な製本。「いい音60選」と称してオーディオ評論家諸氏昨今お薦めのシステムが並ぶ。6桁プライスはエントリーモデル扱いのステレオサウンド。これを参考に品定めというより、半ば夢を買うような雑誌だ。オーディオ門外漢の方には<家庭画報>のオーディオ版といえば話が早いだろうか。

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さて高嶺の花の名器を眺めつつ、脱力してジャズの盤を聴こうかと、何気なく音盤棚を見回し、こんな盤を見つけた。

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クリフォード・ブラウン(tp)とマックス・ローチ(ds)がツートップになって組んだクインテットによる<モア・スタディ・イン・ブラウン>。1954年から1955年にかけてのモノラル録音。収録曲は以下の通り。

-A-
1. 四月の思い出
2. ジュニアズ・アライヴァル
3. フロッシー・ルー
4. ミルダマ
-B-
1. ジョードゥ
2. ジーズ・フーリッシュ・シングス
3. ランズ・エンド
4. ザ・ブルース・ウォーク

クリフォード・ブラウンとサラ・ヴォーンが組んだ名盤と同時期の録音。この盤、タイトルから想像がつくように<モア>のない<スタディー・イン・ブラウン>という名盤が先にある。そのアルバム他の未発表テイクを集めたというものだ。クリフォード・ブラウンのトランペットとバルトを繰り広げるテナーサックスは、A面ではソニー・ロリンズが、B面ではジョージ・モロウが受け持つ。
ジャズアンサンブルの基本形であるピアノトリオなどと違い、クインテットともなると名人の個人技で好き放題のソロを取ればそれでOKとはならない。イントロ、テーマの提示には周到なアンサンブルアレンジが必要だし、ソロ回しも曲全体の組立てを前提にした展開が欠かせない。ひとりだけコンセプトの違うソロを取っていては台無しになる。クリフォード・ブラウンとマックス・ローチという名手の手になる五重奏団ともなると、ソロ回しはもちろんだが、アンサンブルとしてのその辺りの完成度が高い。どの曲も勢いに任せず、それぞれの持ち味が統一された曲想の中で展開していて、気持ちがいい。第1曲<四月の思い出>での抜群のドライブ感、第2曲<ジュニアズ・アライヴァル>での落ち着いたミディアムテンポの中での緊張感と抒情性を兼ね備えたソロ…モダンジャスを聴く楽しみの極みといってだろう。クラシックの世界ではトランペットは華やかさが前面に出るが、ジャズで聴くトランペットはむしろリリシズムに満ちた響きを感じる。


sideAの<フロッシー・ルー>



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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