ジュリーニ&シカゴ響 ムソルグスキー組曲<展覧会の絵>


きょうも過ごしやすい一日だった。近年、十月初旬まで続く残暑にうんざりすることが多かったが、どうやら今年はこのまま秋本番を迎えそうな気配だ。ぼくのような暑さ苦手のメタボ人種には何よりありがたい。夜もエアコンオフで過ごせるようになると、深夜のリスニングも送風音に悩まされることなく、まことに快適だ。 さて、きのうのジュリーニ&シカゴで思い出し、同じコンビによるこんな盤を取り出した。


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カルロ・マリア・ジュリーニ指揮シカゴ交響楽団によるムソルグスキー(ラヴェル編)の組曲<展覧会の絵>。1976年4月の録音。手持ちの盤はグラモフォン国内盤。記憶が正しければ2005、6年頃出張の折に、例によって大阪梅田の名曲堂阪急東通り店でワンコインにて買い求めた。前回のドヴォルザークは1978年録音でデジタル録音で録られていたが、1976年録音のこの盤はまだアナログ期のものだ。ちょうどメジャー各社がデジタル録音に切り替えたのが70年代の終盤だった。

きのうのドヴォルザークでは、ショルティに飼いならされたCSOから中欧風の響きを引き出していたジュリーニだが、この盤では曲の性格もあって、スーパーオケCSOのパワーと機能性を生かした演奏を聴くことができる。出だしのプロムナードから明るい音色と明快なアーティキュレーション。それでも剛直という感じはなく相変わらずオケ全体の響きのバランスは極めて良好で、強奏部分でも音が混濁することがなく、見通しがいい。テンポは急がずもたれず、どの曲も妥当と感じるレベルだ。
重々しい<ビドロ>やそのあとの短調に転じた<プロムナード>でも、過度に引きずるような表現はなく、終始節度を保つ。一方で、<殻をつけたひなの踊り>や<サミュエル・ゴールドベルクとシュミュイレ>などは、もう少しスリリングかつおどけた表現があってもいいように感じる。
<カタコンブ>から終曲に向けては、CSOのパワーが遺憾なく発揮される。金管群の荘重な響き、打楽器群の張りのある音、いずれも素晴らしい。加えて、木管や弦楽群も合せて響きの透明感とバランスを終始失わないジュリーニの見事なコントロール。久々に取り出して聴いたが、実にあっぱれな名演奏だ。


この盤の音源。



60年代壮年期のジュリーニ。フィルハーモニア管弦楽団との演奏。この曲には自信があるのだろう、複雑なオーケストレーションにも関わらず暗譜で振っている。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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