クレンペラー&PO モーツァルト <アダージョとフーガ>K546


台風18号影響で朝からずっと雨。あす朝の通勤通学時間帯に関東地方上陸の可能性大との予報。さてどうなるか…。その昔、台風接近で風雨が強まる夜には、字幕テロップで台風情報を流すNHKTVに見入っていたものだ。そのときバックで流れていたのがヴィヴァルディの<五色ひわ>だった…。その昔どころか、大昔だなあ。


klemperer.jpg  DSCN2800 (480x480)


さて、きのうの続きでモーツァルト交響曲の在庫確認。クレンペラーとPO/NPOの盤を取り出した。手元にあるのは2000年前後にクレンペラーの一連の録音が、評判の悪かったHS2088方式のマスタリングから変って、ARTマスタリングで出たときの輸入盤。モーツァルトは2枚手元にあって、No.25、29、31、36、38の交響曲、序曲が<魔笛>と<コシ>、それとK546の<アダージョとフーガ>が収録されている。少々手垢にまみれた感のある40、41番を除いた選曲が中々好ましくて手に入れた。 さきほどから29番イ長調を聴き(素晴らしい演奏!)、少し前からは<アダージョとフーガ>が流れている。
今となっては、このクレンペラー&PO盤のような大編成オケによる同曲の演奏は、いささかオールドファッションということになるだろうが、この圧倒的な説得力を前にすると、そんな評価は吹き飛んでしまう。音楽の骨格と構成を聴くにはもっと小編成の見通しのよい演奏で聴くべしという主張は正しい。しかし、音楽を骨格ばかりで聴くわけでもないだろう。ときには有無を言わせぬグラマラスなボディーも必要だ。それに、このクレンペラー盤の演奏は、大編成にも関わらず音の状態、そしてオケの能力相まって、各声部が明瞭に分離し、音の濁りがまったくない。これはこのコンビによるEMI録音の特徴で、この盤に限らず、ベートーヴェンもブラームスにも共通している。当時、ロンドンの腕利きプレイヤーを集めて作ったオケだけのことはある。
この<アダージョとフーガ>も、冒頭の緊張感のあるトゥッティ、不協和音のぶつかり合い、うごめく低弦群の上にのる整ったピッチのヴァイオリン弦等々、素晴らしい効果を上げている。動きのあるフーガでも、各パートの独立性が抜群で、大編成でありながら音が団子にならず、常に各パートの対話が明瞭だ。1957年の録音というのが信じれないほどで、このコンビの優秀さに、あらためて脱帽した。交響曲など他の盤ももう一度聴きなおそう。


この盤の録音。オケの対向配置がよく聴き取れる。左から右へVn1・Vc/Cb・Va・Vn2。 楽譜はこちら



ティボール・ヴァルガ(Vn)率いるアンサンブル。 たっぷりとしたボウイングとヴィブラート、ときにポルタメントも。こういうオールドファッションの演奏も味わい深い。



↓↓にほんブログ村ランキングに参加中↓↓
↓↓↓↓バナークリックお願いします↓↓↓
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)