サヴァリッシュ&SKD シューマン交響曲第2番ハ長調


台風18号は朝から昼にかけて関東地方を駆け抜けた。幸いぼくの周辺事情は普段と変わりなく、夕方までにはいつもの平穏を取り戻し、普段通り帰宅した。午前中は気温も低かったが、台風が通り過ぎたあとは暖気が入り込み気温上昇。夜になっても室内はTシャツ1枚で過ごすほど。明日は台風一過で秋晴れの予報だ。
ところで、ブログアクセスの際にはランキングバナーのひと押しをとお願いし、快く応じていただいた諸氏のおかげで2週間ほど1位をキープ。再度御礼いたします。もっとも、このところ次第にポイント下降気味で、ぼちぼち1位の座も明け渡す見込み。まあ、分相応を思いつつ、引き続きのご愛顧を(^^;


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さて、きのうクレンペラー盤のモーツァルトを聴いて、さすがの貫禄に脱帽し、今夜も引き続きクレンペラーのモーツァルトをと思ったのだが、音盤棚を眺めていたら、この盤と目が合ってしまった。昨年2月に亡くなったサヴァリッシュが残した最大の遺産ともいうべきドレスデン国立歌劇場管弦楽団とのシューマン交響曲集。学生時代にこの演奏に接し、エアチェックしたカセットで脳内の最深部まですり込まれた演奏。一部はLP盤でも持っているが、きょう取り出したのは数年前に廉価盤で出た際に手に入れた2枚組みCD。4つの交響曲と<マンフレッド>序曲が入っている。1972年録音。今夜は第2番ハ長調をプレイヤーにセットした。

第2番は他の1番<春>や3番<ライン>などの影に隠れがちで、かつてサヴァリッシュのこの演奏を聴くまでは、特に印象に残る曲ではなかったと記憶している。
第1楽章冒頭の序奏はかなり遅いテンポでじっくりと一つ一つの音を確かめるように歩を進める。主部に入ると、抑え気味に進めていた音楽は一気に活気を帯び、先へ先へと突き進む。ドレスデンのオケの素晴らしい響きと適確なアーティキュレーションがその推進力だ。テヌートの効いたフレージングにも関わらず、短いフレーズの中でも優れた運動性能が十全に発揮され、響きの切れがいい。悠然とした低弦群の響き、ときどき距離感を持ちながらも突き抜けてくるペーター・ダムのホルン、そして決め所でのゾンダーマンのティンパニ。第2楽章スケルツォも第1楽章の流れそのままに、横に流れるフレーズと、縦を合わせるアンサンブルの使い分けが適確で、まったく飽きさせない。第3楽章アダージョでの木管群の楚々とした歌いっぷりも涙物。終楽章も音楽の鮮度と勢い衰えず、弦楽群各パートの対話や遠く鳴り響く意味深げな金管群など、聴きどころ満載だ。 今どきの録音ではもう少し<冷静な>録り方とするのだろうが、この演奏に関して異例と言えるほど終始熱っぽく、ステレオイメージも左右いっぱいに広がりながら同時にぎっしりと音が詰まっている。

ぼくら世代にとってN響を度々振ったはサヴァリッシュは、中欧の伝統的な語法を伝える最も身近な指揮者のひとりだった。一方、ときに冷静に過ぎて面白くないといった評もあって、ぼく自身も若い頃は、もっとエモーショナルな演奏にひかれたのも事実だ。しかし、このドレスデンとのシューマンは、そうしたサヴァリッシュの評価を覆すに十分な活力と生気にあふれた素晴らしい演奏だ。


この盤の音源。第1楽章



以前も貼ったハーディングとマーラー室内管弦楽団による2013年プロムスでの演奏。
3分50秒前後で映っている1stVnのお兄さん。どこかで見たことある顔だなあと思ったのだが、どうやら以前の記事に貼った<タンゴの歴史>を弾いているお兄さんのようだ。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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