G・グールド ブラームス 間奏曲集


前回の楽器ネタの記事に対して、何名かの方からコメントをいただいた。公開して返信するのを少々はばかる内容もあって思案中。少し整理して近々まとめて記事の中で答えることにしたい。○○さん、○○さん、○○○さん、スンマヘン。

さて、台風ふたたび接近中とのことだが、当地にはまだその影響なく、きょうはよく晴れた。
10月10日。東京オリンピックから50年かぁ…。当時の自宅のテレビは14インチの白黒。まだテレビに真空管が山ほど使われていた時代だ。いくつかの場面は鮮明に覚えているが、それを家のテレビで観たのか、小学校の視聴覚教室に集まって授業として観たのか定かでない。懐かしむのも悲しくなるほど、遥かに来てしまったなあ…などと考えていたら、何やらセンチメンタルな気分に。 秋だしね…男心だって秋を感じるのさ。 そんなことを思いつつ、やっぱ秋はブラームスだよなと、こんな盤を取り出した。


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グールドの弾くブラームスの間奏曲集。東京オリンピックの5年前、1960年のちょうど今の時期に録音されている。グールド28歳の秋。この盤はブラームスの間奏曲に新たな光を当てた演奏として古くから知られていた。ぼくは最初CDで聴いたが、その当時のCDは、バラードやカプリツィオとごった煮の酷い編集だったこともあり、後年オリジナル選曲通りのLPを手に入れた。数年前、NHKTVで坂本龍一が取り上げ、多くの人の知るところとなった盤でもある。坂本龍一を待たずに、ぼくに聞いてくれれば、もっと早く紹介したのに…(^^;

孤独と向き合い、深く瞑想する演奏だ。グールド自身が10曲を選び、曲順を考えて、そして当然A面・B面の構成も考慮して作ったに違いない。1枚のアルバムとしてこちらも向き合って聴きたくなる。そんな盤だ。ブラームスの間奏曲はその渋めの曲想にも関わらず、ロマン派的側面の一部を拡大解釈したような、豪勢な演奏を耳にするが、この音楽はそういう性格ではない。誰に聞かせるでもない、もっぱら個人的なつぶやきだ。だから、そう大声で叫ばないでほしい。グールドの演奏は、そこを完璧に示していて、聴く側も、そうだったのかと気付かされる。グールドのバッハもいいが、このブラームスは数あるグールドの盤の中でも出色のアルバムだ。


アルバムの最初の曲。 変ホ長調作品117-1


アルバムの最後の曲。 イ長調作品118-2



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ブラームスなんですね。ショパンみたい、といったら怒られるでしょうか。聴いている者の孤独を浮き上がらせながらも、癒してくれるような曲、演奏ですね。素敵です。
グールドの演奏は、ゴールドベルク変奏曲くらいしかしらなくて。初めて買ったCDでした。このブログで、他の演奏も紹介されていたかもしれませんね。

Re: タイトルなし

nade45さん、こんばんは。

ブラームスは後期ロマン派ど真ん中でありながら、同時代の他の作曲家と比べる、より古い時代様式のロマンティシズムを目指しました。この間奏曲集は彼の心情独白といった感じの曲で、ショパンに通じるところがありますね。 グールドは、当ブログでもっとも登場回数が多いひとりですね。ブラームスの間奏曲と同じ路線と私が感じる曲に、R・シュトラウスのピアノ曲があります。ソナタと小品集をグールドが録音しています。

http://guitarandmylife.blog86.fc2.com/blog-entry-365.html
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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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