シベリウス ヴァイオリン協奏曲ニ長調


早いもので十月最後の土曜日。きのうから天気回復して好天の一日。野暮用あって、久々に市内あちこちをうろついたのだが、思いのほか街路樹の色付き始めていた。空気も澄んで気持ちがいい。何をするにもいい季節。アスリートなら、さっそうとグラウンドに繰り出すのだろうが、完全インドア派の道楽与太郎はきょうも室内遊戯です。ハイ(^^; 帰宅後、夕方近くになってから、西に傾く夕陽を眺めつつ、こんな盤を取り出した。


KWC.jpg  DSCN2865 (480x480)


先日の北欧物で思い出し、シベリウスのヴァイオリン協奏曲を。この曲を記事に書くのは初めてかもしれないが、数あるヴァイオリン協奏曲の中でもっとも好きなものの一つだ。
チョン・キョンファのヴァイオリンとアンドレ・プレヴィン指揮ロンドン響による1970年6月の録音。当時22歳だったチョン・キョンファのデヴューアルバムにあたる。チャイコフスキーとのカップリング。手持ちの盤は、80年代初頭にミッドプライス盤で出た際に手に入れた。ぼくがシベリウスの協奏曲として初めて買ったレコードだ。

1970年5月、チョン・キョンファはプレヴィン&LSOの演奏会に出るため、ほんの数日ロンドンに滞在した。公演は成功し、翌日にはイギリスやヨーロッパ各地のオケから出演契約が殺到したそうだ。18日後、英デッカはすぐに、プレヴィン&LSOと録音するためアジア演奏旅行中の彼女を呼び出した。韓国での一部のスケジュールをキャンセルした彼女は、アンカレッジ空港での待ち時間に休憩室で録音曲目をさらったそうだ。

この曲の演奏時間の半分を占める第1楽章。哀愁を漂わせながらも、甘口にならない凛とした風情が素晴らしい。第2楽章は美しいロマンツァ。この曲の中でももっとも美しい主題が切々と歌われる。第3楽章は、前の二つの静的な曲想から一転してラプソディックな気分に満ち、2管編成のオケも充実。ヘミオラを交えた巧みなリズム処理もあって、スリリングかつ活気にあふれた大団円となる。


この盤の第3楽章



ヴェンゲーロフとバレンボイム&シカゴ響



↓↓にほんブログ村ランキングに参加中↓↓
↓↓↓↓バナークリックお願いします↓↓↓
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

東洋的情念の爆発

こんにちは。
私もウン十年前にチョンのLPでこの曲に初めて触れました。
結果この演奏が深く刷り込まれたのですが、
今にして思えばこれ、ちょっと特異な演奏ですね。
やや遅目のテンポ、粘っこい節回しは北欧とは異質の湿度を感じさせ、
まるで演歌のような東洋的コブシが随所で効いてます。
そういう独特の個性が全世界的に絶賛されたのでしょう。
日本人演奏家も、西洋的アプローチの真似をするんじゃなくて、
日本的土俗的ローカル演奏を極めたら面白いと思うんですが。

Re: 東洋的情念の爆発

木曽のあばら屋さん、こんばんは。
コメントを拝見してから、記事にチョンの演奏について何も書いていなかったことに気付きました(^^;
おっしゃる通りの印象ですね。よく分かります。やはり、昭和40年代当時に西洋以外から西洋文化の世界に飛び込んでいった人達には、何かを背負っている感じがあったのだと思います。それが今ではグローバル化という言葉の下、さらりと同化してしまう感があって、少々物足りなくなるのも事実です。


プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)