Rollins Plays For Bird


先日来、第九をあれこれ聴いてきた。一昨日トスカニーニ盤のあと、昨夜もまたまた第九を、といっても全曲ではないが第1楽章はほぼ通して、クリュイタンス&BPO、フリチャイ&BPO、フルトヴェングラー・バイロイト1951年…と飽きもせず。クリュイタンス&BPOの悠然とし、かつしなやなか演奏、フリッチャイの腰の据わった響き、いずれもカラヤンと全集を作る前のBPOの素晴らしい合奏が目玉だろう。そしてあらためて感銘を受けたのは、フルトヴェングラーのバイロイト盤。手持ちの盤は90年代初頭に出たブライトクランク・シリーズのもの。擬似ステレオと聞くととあまりいいイメージはないが、エレクトーラのブライトクランク盤は電気的な処理が巧みで、十分納得できる出来上がりだ。モノラル盤も持っているが、このブライトクランク盤を聴くとオリジナルモノラルはやはり物足らなく感じる。楽器の定位感は望めないが、ホールの響きを感じさせる立体的な音場再生は中々のものだ。

さて週末土曜日。所用あって終日外出。往復200キロほど車を走らせた。ふたたび週末に寒波到来ということだったが、出先も含めて関東の平野部は冬型快晴。移動中の車内はポカポカと暖かく、日照のありがたさを実感した。帰宅後しばしくつろいでそろそろ日付が変る時刻。今夜はチョイと久しぶりにジャスを聴こうかと、こんな盤を取り出した。


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ソニーロリンズが敬愛したチャーリー・パーカー(愛称Bird)のナンバーを中心にしみじみとしたプレイを聴かせてくれる盤。チャーリー・パーカーが亡くなった翌年1956年の録音。ソニーロリンズ(ts)、ケニードーハム(tp)、ウェイドレッグ(p)、ジョージモロウ(b)、マックスローチ(ds)といったメンバー。収録曲は以下の通り。

A面
1. Medley
  I Remember You
  My Melancholy Baby
  Old Folks
  They Cant Take That Away From Me
  Just Friends
  My Little Suede Shoes
  Star Eyes
<B面>
2. Kids know
3. I've Grown Accustomed To Your Face

豪快なブロウを聴かせるいつものロリンズとは違って、チャーリー・パーカー愛想曲メドレーの冒頭<I Remember You>から、控え目に一音一音慈しむように吹いていく。ケニー・ドーハムのトランペットも同様にリリカルなフレーズで応え、思わず「やるじゃないか」などど、キザにつぶやきたくなるほどだ。もちろんマックス・ローチも心得た叩きぶり。ロリンズのひとり舞台ではなく、クインテットとして、ぞれぞれがお互いにアイコンタクトしつつ、同時にチャーリー・パーカーへの敬愛を共有しながらのプレイという感じを受ける。 週末の晩、一日の、あるいは一週間の疲れを軽い溜め息と一緒に癒すに相応しい、いい盤だ。


A面の<メドレー>


最後に入っているバラード<I've Grown Accustomed To Your Face>



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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