佐渡裕のイベール


先週来の寒波到来、そして街はクリスマスの彩られ、何とはなしに年の瀬の気分になってきた。仕事も来週いっぱいで終わる。今年もあっという間の一年だった。さて来年は…それではみなさん、良いお年を…
おっと、まだ気が早いッスね(^^;
爆弾低気圧通過後、二日ほど晴れたが再び低気圧接近で曇りがちの土曜日。陽射しがないと、昼間も暖房を入れないと寒い寒い。昼をはさんで野暮用外出から帰宅後、アラジンストーヴで暖を取りながらの音盤タイム。少し華やかな管弦楽が聴きたくなって、こんな盤を取り出した。


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イベールの管弦楽曲集。佐渡裕指揮ラムルー管弦楽団の演奏。佐渡裕のデヴュー盤ということもあってか、ナクソスにしては珍しく日本語による解説が折り込まれている。1996年録音というから、もう18年も前ということになる。1989年にブザンソンで優勝。その後最晩年のバーンスタインに師事して世に出、ラムルー管弦楽団の首席指揮者になったのが、ついこの間だと思っていたのだが、かれこれ20年も前の話。いつまでもデヴューしたての若手のイメージを持っているのはぼくだけか…。 さて、この盤。収録曲は以下の通り。イベールの代表作がうまく収録されている。

 1. バッカナール
 2. ディヴェルティメント:前奏曲・行列・夜想曲・ワルツ・パレード・終曲
 3. 祝典序曲
 4. 海の交響曲
 5. 交響組曲「寄港地」 

ぼくはフランス音楽にはまったく疎いのだが、最近になって少しずつ耳に馴染むようになってきた。このイベールの管弦楽曲集も近代フランス音楽の特徴的な曲想を備えていて楽しめる。ときに華やかで、ときに洒脱で、ときにエキゾチックで。名門ラムルー管弦楽団の明るく華やかな音色、そして佐渡裕がエモーショナルにそれを引き出していて、なかなかの出来栄えだと感じる。

<バッカナール>の出だしは、ハチャトゥリアン<ガイーヌ>か、バーンスタインの<キャンディード>かと思わせるような曲想で、佐渡裕が例の調子で熱演している様が目に浮かぶ。もっとも有名な交響組曲<寄港地>はもちろんいいが、< ディヴェルティメント>や<海の交響曲>も抒情性に満ちていて素晴らしい。イベールは劇作や映画とも関係が深く、それらのための音楽も多く作っている。6つの曲からなる< ディヴェルティメント>はそんな中の一つ。「イタリアの麦藁帽子」という劇作の付随音楽として書かれたとのことだが、劇中の場面をイメージさせるような絵画描写的で生気に満ちた音楽だ。原曲は小編成の指定があるようだが、この盤ではフルオーケストラで演奏している。 
この盤は録音も秀逸で、色彩的なオーケストラサウンドを堪能できる。華やかな管楽器群、低弦群の深い鳴り、グランカッサの一撃、いずれも過不足なく収められている。ぼくは佐渡裕の熱心なファンでも何でもないので、彼の活動についてほとんど知るところはないが、この盤は彼のデヴュー盤にして、おそらく代表作ということになるものと思う。


この盤の音源で< ディヴェルティメント>
前奏曲 行列01:15~ 夜想曲06:27~ ワルツ09:13~ パレード12:48~ 終曲14:46~



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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