2014年 述懐 <音曲編>


このブログ、今年2014年は180本余の記事を書き、その中でおそらく150枚程の音盤を取り上げた。10月にはブログ開始から4年が経過し、5年目に入った。記録もしていないので定かでないが、この間、記事にした盤は700枚か800枚になるだろうか。音盤棚の目に付くところにある盤は、大体取り上げたかもしれない。 全在庫4000枚の確認を記事にしていると一生続きそうになるが、そう意識して確認するつもりもないし、土台無理な話だ。もちろん新たな音盤購入は皆無といっていい状態だし、中古レコード店巡りはもうやるつもりはない。魅力的ながらCDのボックスセットに付き合うのもそろそろ止めにしようと考えている。そんなわけで、今年も新たな音盤入手はごく僅かで、もっぱら消極的な在庫確認の日が続いたのだが、新旧合せて、印象に残った盤、よく聴いた盤を記しておこう。


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昨年、ジョージ・セルの録音が本家CBSソニーから少しまとまってリリースされた。その際、ブラームスの交響曲集を入手し、このコンビの精緻かつ活き活きとした演奏に感銘を受けた。今年になって、シューマンとベートーヴェンの交響曲集を加え、いずれも年間を通じてよく聴いた。セル&クリーヴランドのコンビは、LPレコード時代の70年からもちろん承知はしていたが、CBSソニーの扱い方もあってか、決して本来の実力を知らしめるものではなかったと記憶している。今回のCDリリースではリマスタリングで音質も改善され、ようやく喉の渇きをいやした次第だ。
チェロ弾きの相方を得てアンサンブルを楽しむようになったこともあり、チェロの盤も以前と変わらずよく聴いた。新しい優秀な奏者もどんどん出てきているのだろうが、そういう情報を確認して演奏に触れるという段取りそのものが次第に面倒になり、もっぱらヤニグロ、トルトゥリエ、ジャンドロンなど、古い奏者の盤を聴いて、今となっては少し古いそのスタイルに触れつつ、心理的なバイアスも加えてしみじみと楽しんだ。

聴く音楽と季節との関わりも近年はっきりしてきた。春から初夏にはシューベルト、シューマン、メンデルスゾーンなど、心にダイレクトに響く美しい旋律と和声にひかれ、盛夏には独墺から離れ、周辺地域や中南米の音楽を、秋には変わらずブラームスの渋い響き…と、そんな風に音楽と一緒に季節も巡ることをあらためて実感した。同時に、そろそろそうしたマンネリ化したルーチン内でしか音楽も聴かないだろうし、あれこれ手を広げて聴く気力もないなあと、還暦を迎えた年齢を勘案しつつ思う。晩秋からひとしきり室内楽と聴き、あらためてクラシックの原点回帰の気分になったり、年末にはフルトヴェングラーのブライトクランク盤を再認識し、といろいろ「あらためて」や「再認識」が続いたこともあった。
ジャズも手持ちの盤を時折り出して楽しんだが、他のポップスや歌謡曲はあまり聴かなかった。古い歌謡曲やポップスを聴いて懐かしむという行為そのものも、段々と楽しさやノスタルジーを通り越して、少々辛く暗い気持ちの方が先に立つようにも感じる。それもこれも年齢のなせるわざかなあと…。

音盤在庫もいずれ整理しようと思っている。その「いずれ」のタイミングを推し量りつつ、当面差し迫った状況でないのをいいことに先延ばしをしているわけだが、ひと月前に還暦となったのを機にボチボチと…という意識にはなってきた。実は数年前に、音盤に押されて場所を失った書籍数百冊を処分した。処分する前には、後悔の念に襲われるのではないかとも思っていたが、実行してみればあっさりしたもので、どうということはなかった。レコードやCDもと思うのだが、こちらは高校時代に最初に買ったレコードからして、まだ1枚も処分していないという現実があって思案中だ。20年後には手提げ鞄一つに道楽の品を収まる程度にして、跡を濁さずの状況を作りたいのだが、さて実行かなうか、かなわざるか。
…と言った舌の先の乾かぬ内でナンだが、アマゾンでバーンスタインの旧マーラー交響曲全集12枚組が驚きの2,750円と聞いて思案中。LP盤で持っているし、それほどよく聴いている盤でもないが、これを手に入れてLPを処分しようか…。まあ、来年も志とは裏腹に、俗っぽい思案で始まるのだろうか。我ながら、まったく懲りないヤツだ。


手持ちの古い録音の在庫確認に終始する中、最近の演奏家に関しては、もっぱらYouTube音源のお世話になった。ブログ記事に貼り付ける目的で当てもなくサーチする中、いくつか印象的な演奏にも出くわした。ダニエル・ハーディングの名前は以前から承知していたが、YouTubeでみた最近の指揮者の中では印象深く聴いた一人だ。マーラー室内管弦楽団を振った2013年プロムスでのシューマンの第2交響曲も何度が聴いて楽しんだ。



たまたまハーディングのシューマンのついでに聴いた演奏。同じく2013年のプロムスでの、ファリャ<三角帽子>。本来のバレエと合せて楽しんだ。<粉屋の踊り>は19分50秒過ぎから。



ジュシュア・ワイラースタインという若い指揮者がデンマーク放送交響楽団を振ったブラームスの第4交響曲もYouTubeで出会った素晴らしい演奏だった。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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