2014年 述懐 <番外編>



年末になって寒さもひとしお身にしみる。当地関東では暖冬の予報に反して寒い日が続いている。この二日間も時に雨まじりの天気が続いていたが、きょうはようやく晴れ間に恵まれ、昼過ぎは陽射し差し込む方寸の道楽部屋で過ごした。さて、<六弦編>と<音曲編>の本年述懐に加え、きょうはその他部門の<番外編>を記しておこう。といっても、公私身辺事情や天下国家を語るつもりはないので、オーディオねたを少々。


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長らく愛用した三菱2S-305を手放したのが昨年春。その後、以前からサブで使っていた東京神田のオーディオセレクトショップ:リビングミュージック社の小型スピーカーに加え、ハーベスのHL-P3ESRを手に入れ、ひとまず心静かに過ごしていた。しかし今年になってから、大型スピーカーのへ恋慕捨てきれず、あれこれ迷った挙句、夏の終わりにタンノイのスターリングを発注してしまった。お買い得の美品中古だったとはいえ、ほとんど衝動買い。あれほど「もう大型には戻らない」と言っていたはずなのに。まあ、思うようにいかないのが人生だ。そのタンノイとの日々も四ヶ月が過ぎたのだが、実のところ甘い蜜月というほどの時間を過ごしていない。以前の記事にも書いたように、50Hzあたりから下、コントラバスの4弦音域にあたる帯域で踏ん張りがきかず、思いのほか早くロールオフしてしまう。当初不満を持つかなあと思っていた中高音には満足し、問題ないと踏んでいた低音が意外にもかったるいのだ。タンノイと今後より深い関係になるかどうか思案のしどころ。傷が深くならないうちに別れ話を切り出そうかと、不穏な空気の日々が続いている。


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来年に向けて、もう一つ思案中なのは、昨今のデジタル環境への対応だ。レコードとCDの再生用ハードウェアは現在のラインナップでいいとして、やれハイレゾだ、やれDSDだといった昨今の音源状況への対応をどうしようかと考えている。これから新たに音源をストックしていく人は、新しいフォーマットを受け入るのが懸命だと思うが、すでの相当数のストックがあり、今後はもう音源を増やすつもりはない、CDのリッピングやLPのデジタル化で音源をHDDにストックするなんて気が遠くなりそうだ、などと豪語する立場としては、もう新たなフォーマットへ対応する意味はほとんどないだろう。一方で、純粋な技術的興味もないではなく、いわく空気感の表現、いわく微細なニュアンスの表出などと聞くと、体がむずむずしてくる。ひとまずPC経由の音をPCのアナログ出力ではなく、USBからDACへ入れるくらいのことはしようかと、DAC内蔵のヘッドフォンアンプあたりを手に入れて様子をみようかと思案中だ。そんなこんなで、来年も<ギター><音盤><オーディオ>の道楽トライアングル上での黄金バランスを志向し、やがてくる年金生活者という肩書きも意識しつつボチボチやっていくつもりだ。

さて、あす一日残して今年も終わり。勝手なマイペース与太話といいながら、日々アクセスいただいた方々の後押しも実感する日々。コメント、拍手、バナークリックでの応援、ありがとうございました。来年も変わらず、ボチボチ、ウダウダ、ホドホドにやっていこうと思っています。引き続きヨロシクです。


今年の最後に、昭和時代からのお笑い好きとして年忘れの一席を。
再び漫才、もといMANZAIブームだそうだが、今も昔もオーソドクスな掛け合い漫才がいい。今更Wけんじというわけにもいかないので、この二組で年忘れ。昨今TVはほとんど見ないので最近のお笑いコンビもほとんど知らないが、この二組は例外。時間を忘れてYouTubeで聴き入ってしまう程気に入っている。

中川家



博多華丸大吉



最後に長講一席。しみじみと年の瀬の<芝浜>もいいが、今宵は冬の話でパッと明るく終わりましょう。
何度聴いても面白い古今亭志ん朝の<二番煎じ>。2001年に急逝した志ん朝は若い頃ドイツ語を学び、大のクラシック音楽ファン、オーディオファンでもあった。



それではみなさん、よいお年を。


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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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