シベリウス 交響曲第5番変ホ長調


新年明けて今年もスタート。ちょっと事情あって世間のペースから一日遅れ、きょうから業務開始となった。十日間の休み明けで、きょうは一日が長い長い…。昨年末の仕掛り仕事の確認をしつつ徐々にペースを取り戻して何とか終業。ふ~ツ。また一年ポチポチやりましょか。 帰宅後ひと息ついて、さて何か聴こうかしらんと音盤をサーチ。棚の最上段にあるボックスセットの一角から、こんな盤を取り出した。


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シベリウスの交響曲第5番変ホ長調。
ブラームスやチャイコフスキーに加え、シベリウスも得意にしていたクルト・ザンデルリンクが旧東独のベルリン交響楽団(現ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団)を振った全集セットの1枚。5つの交響曲の他、主要な交響詩が5曲収録されている。1976年ベルリンイエスキリスト教会での録音。手持ちの盤は数年前、ボックスセットで出た際に買い求めたもの。ぼく自身は熱心なシベリウスフアンというわけではなく、聴きかじった曲といえば、いくつかの交響曲と管弦楽曲、有名なヴァイオリン協奏曲、それとピアノの小品程度だろうか。このセットも入手直後に何枚か聴いたが、その後はほとんど手付かずのままだった。今夜久しぶりの第5番を取り出した。この第5番はもっともポピュラーな第2番に次いで演奏機会も多く、人気の曲だろう。

第1楽章冒頭から聴く者を引き付ける魅力的な響きで始まる。ホルンがまさに北欧の澄んだ空と深い森をイメージするように静かに響き、程なく、そのゆったりとした空気の中に、やや鋭い響きの木管群が呼応する。この冒頭の魅力的なフレーズだけでも、この曲を聴く価値があると言っても言い過ぎではない。大自然の息吹き、大地の力強さ、森の静けさとざわめき…そうしたものが渾然一体となってシンフォニックに響き渡る。まことにスケールの大きな楽章だ。
歌謡性に富んだ主題とその変奏で綴られる素朴で美しい第2楽章をはさんで、萌えいずるようなエネルギーを感じる第3楽章の充実した響き。冒頭少ししたあたりで出るゆったりとした主題、そしてエンディング数分間の大団円は第2番のクライマックスに勝るとも劣らない。
ザンデルリンクはロマンティックな解釈をベースに極めてシンフォニックでスケール大きな演奏を展開する。録音も優秀だ。ぼくらが北欧フィンランドの作曲家シベリウスを聴いてイメージする響きそのもののような曲。同時に、自然の目覚め、かすかな春の訪れをも感じる曲でもあって、この時期に聴くのに相応しい名曲だ。


この盤の音源。オリジナルCDの音質はもっと良好。



昨年2014年のプロムス。デンマークの若手トーマス・ゾンダーガード指揮のBBCウェールズ・ナショナル交響楽団。終楽章、28分過ぎからジワジワと盛り上がり、31分過ぎからの大団円はいつ聴いても感動的だ。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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