バッハ カンタータ<悲しみを知らぬ者>BWV209


寒い一日。気分転換とちょっとした買い物を兼ねて軽井沢アウトレットへ。拙宅からは車で一時間半ほど。楽器店もレコードやオーディオの店もないので、ぼくにはほとんど魅力のないエリアだが、服や靴や鞄などでちょっとした買い物がある際には、東京都内のデパートへ出向くより簡便なので時々利用する。何の変哲もないステンカラーのコートと手袋を購入して陽の高いうちに帰宅。夕飯までには少し時間があったので、部屋を暖め音盤タイム。こんな盤を取り出した。


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バッハの世俗カンタータ<悲しみを知らぬ者>BWV209。ぼくら世代にはお馴染みのコレギウム・アウレウム合奏団のよるハルモニアムンデ盤。1966年の録音。手持ちの盤は70年代終盤に出たハルモニア・ムンディ1500と称されたミッドプライスのLP盤で、<結婚カンタータ>BWV202とカップリングされている。両曲ともソプラノが活躍することから、このカップリングになったのかもしれない。ソプラノ独唱はエリー・アメリンク。ジャケット帯には<アメリンクの声が最も美しかった絶頂期の名唱>とある。第1曲シンフォニアに続いて、レシタティヴ付きのアリアが2曲続く。

第1曲ロ短調のシンフォニアは<二つのヴァイオリンのための協奏曲>を思わせるフレーズで始まる。独奏フルートと弦楽合奏とが交互にあらわれ、フルート協奏曲といってもおかしくない内容だ。ハンス・マルティン・リンデのフルーテ・トラヴェルソの音色もあって、落ち着いた色合いの充実したフレーズを繰り広げられる。このシンフォニアだけでもこの曲は十分に魅力的だろう。レシタティヴに続くホ短調のアリアは感傷的なフレーズに満ちた美しいアリア。友人との別離と出発の祝福が歌われ、中間部では明るいト長調に転じる。ふたたび短いレシタティヴをはさんでト長調のアリアが8分の3拍子の舞曲風リズムにのって歌われる。この2曲のアリアとも終始フルートのオブリガートが活躍する。
ぼくはバッハの作品中過半を占めるカンタータを仔細に聴いたわけではないが、このBWV209は中でも印象的な佳曲だ。イタリア語で書かれた数少ないカンタータということもあってか、ホモホニーな美しい旋律的フレーズに満ちていて、聴き入ってしまう。


通奏低音にリュートも加わったフランスの古楽団体による演奏。



この曲を元にオーボエ・ダモーレ協奏曲に仕立てた演奏。シンフォニアと二つのアリアで3楽章構成にしている。アルベレヒト・マイヤーはベルリンフィルの首席オーボエ奏者。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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