ゼンハイザー HD800



数日前の記事でブログランキング・バナーのクリックをお願いしたところ、さっそく通常より多くのカウントをいただいた。厚く御礼申し上げます。日々のクリックカウント1週間分の累計で順位が決まるシステム。どうか引き続きご協力を。
さて、先日届いたお楽しみアイテムを引き続き検分中。今夜はその中の大物、ゼンハイザーHD800のファーストインプレッションを記しておく。

ヘッドフォンは長らくソニーのド定番:MDR-CD900を使ってきた。少し前にはスタックスの初期型を手に入れて併用。そのいずれもが音源モニター用としての正確無比な再生音で満足していた。しかし一方で、より積極的にスピーカーリスニングの代替をヘッドフォンに対して求めたくもなり、もう少し<作られた音>のモデルを随分前から物色していた。具体的には、解像度を落とすことなく、音の前後左右への広がりやゆったりとして低音の量感を持ち、長時間のリスニングで頭も耳も疲れないモデルをと考えていた。こうした条件を満たすモデルとなると、スタックスのコンデンサ型最新モデルか、通常のダイナミック型の大型開放型ユニットを持つモデルに絞られる。
あれこれ行きつ戻りつして最後に選んだのが独ゼンハイザー社のHD800だ。直前まで同社のHD650オーディオテクニカのATH-AD2000Xあたりが候補として残った。HD650はゆったりとした低域と全帯域でマイルドな音調で魅力的だったし、AD2000Xは高い解像度と音の広がりを兼ね備え、3Dウィング方式のヘッドサポートは抜群の装着感で大いに迷った。結局最後は総合点とゼンハイザーというブランド力で決定。ちょっとした小型スピーカーシステムが買える程の価格ではあったが、1万円キャッシュバックキャンペーンとやらにも背中を押されて一件落着となった。


DSCN3073 (480x480)  DSCN3074 (480x480)


先日のカナル型イヤホン>Shure535の記事にも書いた通り、まだまともにヘッドフォンをドライブ出来るハードウェアがなく、相変わらずノートPCのイヤフォン端子に差し込んでの検分。HD800には申し訳ない状況で聴いている。何せHD800は使っているノートPC3台分の価格。しょぼいイヤフォン端子でオイラを聴くとは、いい度胸。たいがいに加減にしろよ…と言われそうな状況だ。試聴には聴きなれている写真の盤を使用。ソニーCD900と差し替えながら相対比較ということでHD800のご機嫌を伺った。


DSCN3076 (480x480)  DSCN3098 (480x480)


CD900は中々高解像度で、低域の量感こそ控え目だが、40Hzの以下のローエンドまでレスポンスするし、装着感も悪くないし…と思っていた。が、こうしてHD800と比べると、やはり完敗だ。格下といわざるを得ない。CD900の名誉のために言うならば、そもそも土俵が違うのだ。
最初HD800を耳に被せ、PCのマウスをクリックしたとき、Windowsのピンッポンッというシステムエラー音が、ヘッドフォンの外から聴こえてきて、あれPC本体のスピーカーはならないはずなのに…と思った。よく聴くと音はヘッドフォンから出ていた。つまりヘッドフォンからの音の定位が頭の真ん中に集中しせず、周囲に広がる。もう20年以上前に初めてスタックスのコンデンサ型を使ったときのことを思い出した。


DSCN3092 (480x480)  DSCN3094 (480x480)  

DSCN3077 (480x480)  R0013689 (480x480)


実際の音楽を聴いていても、その印象は変らない。CD900が高い解像度をキープしながらも、音が中央に集中するのに対して、HD800は広く分散するように聴こえる。そのことで、一層音の解像度が上がったように感じるのだ。オーケストラなど、音の数と種類の多い音源では特に顕著にその違いが分かる。各パートが明澄に分離し、かつトータルの響きが豊かに広がる。CD900は高い解像度と狭い音場ゆえに、音楽に集中することになり、いささか疲れることもあるが、HD800ではそれがない。明瞭に聴こえながら広がることで、リラックスして音楽を聴ける。低域の再現性は30Hzまで十分聴き取れる。量感はHD650に比べると少し少なめかもしれないが不足感はない。よく締まっていて、低音域のボリューム感が中音域以上の帯域を邪魔することがない。CD900から切り替えて、PCのボリューム設定をHD800用に上げてみるが、どうしても音量が下がったように聴こえる。これは音量そのものではなく、高い分解能を維持しつつ、音場が広がり、音の見通しが良くなることから、相対的に音量が小さめに感じるのだと合点した。適切なハードウェアでドライヴすると、きっといくら音量を上げてもうるさく感じない、そんな状態になりそうだ。

…ということで、いささか安直な条件下でのインプレッションだが、ゼンハイザー社フラグシップモデルの実力の片鱗を垣間見た感じがする。それにしても、以前はほんのアクセサリーだったヘッドフォンも昨今、オーディオアイテムの一角を確実に占めるようになった。各社のハイエンド機は当然6桁プライス。高いなあと感じていたスタックス製品も、今や普通の価格帯に感じる(スタックスもそう感じたのか、少し前に40万円近いハイエンド機を出した)。もっともHD800並の音の質感をスピーカーで実現しようとしたら、アヴァロンウィルソンオーディオ辺りのハイエンド機が必要になるだろう。HD800は少々贅沢な買い物だったが、納得して愛用することにしよう。


秋葉原のヘッドフォン専門店による紹介動画。


オーディオの情報サイトにあるレヴュー


■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

No title

こんにちは。新兵器納得です。 私は北国ですが冬季は聴くまで部屋が温まるまで一時間かかり無駄なエネルギーも控えてます。 それなりのプリアンプか真空管ヘッドフォンアンプにソニーで聴いてましたが城下工業にしてからは管理人さんおっしゃっるとおり演奏内容や気配が簡単に脳に入り、まるで鼓膜が振動板のようですしオルガンのペダルには喉元が共振するくらいです。


古い録音でもスピーカーのように耳障りにならず録った現場が分かるのも至福ですし、炬燵で一杯やりながらも毎晩の楽しみになっております。

是非ともゼンハイザ-楽しまれて下さいませ♪

Re: No title

マイスターフォークさん、こんばんは。
北国…いい響きだなあ。深々と冷える晩に、ヘッドフォンを付けて、炬燵で古めの録音に聴き入る…明るい南の国には似合いません(^^;
城下工業のヘッドフォンも気になりますね。オルガンのペダルには喉元が共振すると聞いては、落ち着いていられなくなりそう(^^

プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)