仏サヴァレス社 カンティーガ弦
正月気分の実感もないまま新年を迎え、気付けばもう下旬だ。
このところ、ブログランキングの登録をしている<日本ブログ村>というポータルサイトがメンテナンス作業をしているとかで、せっかくクリックしていただいたバナーカウントが反映されないとか、掲示される画像が上手く反映されないとか、そんな障害情報が届いている。まあ無料サイトでお気楽な駄文を書いているだけなので文句もないし、世の諸事に比べてどうでもいいことではありますが…
ところで、ここ何回かオーディオネタを記事にしているが、それに合わせたようにアクセス数が増えている。このブログは一応音楽系ブログということになっているが、やはりオヤジ・ブロガー達にとって、オーディオ話は鉄板ネタなのだろうか。しばらくオーディオネタだけで行こうかとも思ったが、ブログタイトルの原点に帰って、きょうはギターの話。


三年ほど前から、米マリ社の弦が気に入って使っていたのだが、少し前に買ったもので立て続けに二回、低音不良弦に当たってしまった。外見も金属巻線の中のフィラメントがよじれているのが分かり、張ったときの音もボソッとしてまったく精彩を欠いた。昔ながらのオーガスチン弦が手元あったのだが、以前から一度使ってみようと思っていた、仏サヴァレス社のカンティーガ弦を取寄せ、ぼちぼち張替えのタイミングだった田邊ギターに張ってみた。




カンティーガは低音弦の製品で、高音の3本は他の製品を組み合わせる。今回、高音は同じサヴァレス社のニュークリスタルというオーソドクスなナイロン素材を使った透明弦を合わせた。もっと現代風な弦かと思っていたのだが、思いの外しなやかで、張力も中庸。第一印象はすこぶるよかった。
カンティーガ低音弦は、金属巻線のピッチがオーガスチンあたりと比べると細かく、弦を手にしてみると、しなやかで柔らかい。張ったときの感触も指によく馴染む。音色もコラム弦よりは現代風だが、それほど金属的な響きでもなく、タッチへの反応も上々で、軽く音が立ち上がる感じだ。高音系のニュークリスタル弦は、完全透明のクリアナイロン弦で、その見かけそのままに、音も素直でピュアに響く。カーボン素材のアリアンス高音弦ほど金属的な音を発しない。6本のセットとしては、音程、音量とも上出来で、音に品格があり、大いに気に入った。
もちろんギターとの相性もあるだろうが、おそらく、やや軽めのボディーと低めの低音ウルフトーンを持つ、古風な響きの楽器にはよい選択だろう。わが愛器:田邊ギター(ロマニリョスモデル2004年作)にはベストマッチの一つだと感じた。もう二週間ほど経つが、バランスがよく、低音のボリューム感と音全体の反応の良さを兼ね備えていて、文句のない状態だ。
わが田邊ギターは製作から10年を過ぎ絶好調。
2011年田邊工房を地元の新聞社が取材したときの動画。
http://www.shimotsuke.co.jp/dosoon/town/ashikaga/official/20110405/489977
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