カルカッシを弾く

きょう12月23日の天皇誕生日、ぼくの勤務先は出勤日。メーカーの生産工場のため、工場稼働の効率を優先して、とびとびの休みを避けことが多い。きょうの出勤分は11月に勤労感謝の日の前に休みを設定して四連休として先取り済みだ。
さて、おとといきのうと忘年会が続いたので、きょうは早めに帰宅。食事を済ませたあと、ひとしきりギターを弾いた。ブログでこんな与太話を書いているよりは、楽器を弾いた方がいいのかなとも思うが、正直なところ平日は中々楽器を取り出す元気がない。ギターは手軽な楽器の代表格だが、ケースを開けて楽器を取り出して調弦を確かめ、楽譜を広げて弾き出すまでの段取りが案外面倒だ。右手の爪を整えてそれで終わりとなること多い。まあ今夜はいくつかのハードルを越えてギターから音を出すところまでこぎつけた。最初30分ほど例のオデル教本のスケール練習をし、そのあと懐かしいカルカッシ25の練習曲を久々に弾いてみた。高校生の頃せっせと弾いた記憶もあるが、その後疎遠だった。たまたまサークル仲間の若奥様Yさんがいつも練習しているのをみて、カルカッシもいいではないかと思い、先日あらためて小原安正・聖子編の楽譜を購入した。この25の練習曲は技巧的には初級~中級レベルだが、スラーを正確に弾いたり、各声部の音価を正しく保って弾くなると、中々手ごわい。さらに曲として音楽作りをしようと思うとクラシックの古典的様式感も養う必要があるだろう。今更ながらによい教材だ。


カルカッシ 25の練習曲


YouTubeに田部井辰夫さんの演奏がいくつかあるが、その中でカルカッシの練習曲の第4番を取り上げたものがある。後半2分半ほどたったところから同曲を弾いている。参考になりそうなので貼っておこう。





さて先日田邉ギターに初めて取り付けたダダリオのチタニウム弦(高音1~3弦)は、初期の伸びも収まってチューニングも安定。音の明るさと立ち上がりの速さはカーボン素材入りのサバレス;アリアンス弦と印象が重なる。一方チタニウム弦の方は音が太く、重さもある。言い換えれば、繊細さやしなやかさといった面ではアリアンスより少し後退する。そういえば河野・桜井ギターも出荷時の高音弦としてダダリオのチタニウム弦を張っている。総じて音色よりは音量重視の印象で、現代的な音の典型というところだろうか。しばらくはこの組み合わせで様子を見るとしよう。


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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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