フェルナンド・ソル もう一つの<魔笛>



きょうも朝は冷え込んだ。今週前半は西高東低の安定冬型、木曜あたりに再び低気圧通過で降雪の予報だ。それでももう二月。夕方の日脚は確実にのびていて、日没も五時半過ぎというところ。そろそろ寒さもピークアウトする時期だ。
さて、いつも通りに帰宅。ひと息ついて久々にギターを取り出した。先日書いた<魔笛>あれこれの記事のあと、そういえばと思い出し、フェルナンド・ソルのもう一つの<魔笛>をちょっと弾いてみた。


sor.jpg  sor_op19.jpg


<魔笛>からの6つのアリアという作品。有名な作品9の<魔笛>変奏曲の影に隠れて、演奏されることは稀だし、市販の曲集でもお目にかからない。以下の6つの曲がセットになっている。

 第1曲「僧侶たちの行進」
 第2曲「女の妖計から身を守れ」
 第3曲「ふたたびようこそ」
 第4曲「これはなんと素敵な響きだ」
 第5曲「心正しい人がすべてこんな鈴を持ったら」
 第6曲「イシスとオシリスの神よ」

ぼくは特別なモーツァルトファンでもないし、彼のオペラも手元に<魔笛>と<フィガロ>の全曲盤はあるにはあるが、ほとんど聴いていない。だからこうして、有名なアリアから6つ…と聴いても、恥かしながら、ああ、あれネとにわかに合点できないのだ。
いずれも2分に満たない小品ながら、それぞれにギターらしい音形を取り込み、同時に古典から初期ロマン派の和声感を込めた、ソルらしい作品。第4曲「これはなんと素敵な響きだ」は作品9の変奏曲と同じテーマが使われ、テーマに続いてハーモニクスを使った変奏が続く。
総じてテンポもゆっくりで穏やかな曲想。速弾きや高速アルペジオなどの技巧は不要だが、ポリフォニックな音をバランスよく響かせつつ、和声の緊張と解決、倚音の扱いなどに意を尽くして弾くのは、中々ハードルが高い。中級レベルを自称する諸兄の自己評価には好適の曲かと。


F.ソル <魔笛>から6つのアリア作品19。Boijeコレクションにある楽譜。
http://boije.statensmusikverk.se/ebibliotek/boije/pdf/Boije%20471.pdf



カンツラーというギタリスト。



別の音源



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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